2026年3月、円満井会定例能にて、能「八島」「杜若」、狂言「飛越」が上演されます。
立本夏山は、能「八島」にてツレ(漁師の若い男)役を勤めます。
能「八島」は、源平合戦の古戦場・讃岐の国八島を舞台に、源義経の亡霊が現れ、かつての戦いの記憶を語る物語です。都から旅をしてきた僧の前に、浜辺の漁師に姿を変えた義経の霊が現れ、八島の戦いで命を賭して弓を取り戻した「錣引き(しころびき)」の逸話など、自らの武将としての生き様を語ります。
義経は死後、仏教でいう「修羅道(しゅらどう)」――戦いをくり返さねばならない世界――に堕ちた武将として描かれます。本作は、激しい合戦の記憶とともに、春の夕暮れから夜明けへと移ろう静かな浦の情景が美しく重ねられ、武士の誇りや哀しみ、そして無常観が静かに浮かび上がる一曲です。
勇ましさと同時に、どこか儚さを感じさせる義経の姿は、はじめて能をご覧になる方にも、物語として親しみやすく、心に残る作品となっています。
あわせて上演される狂言「飛越」は、軽妙な笑いの中に人間味あふれる機知を描き、能「杜若」は、伊勢物語の世界をもとに、初夏の情景とともに優美な舞が展開される華やかな名曲です。能と狂言、それぞれの魅力を一日で味わえる公演となっています。
公演概要
円満井会定例能「八島」「飛越」「杜若」
日程:2026年3月14日(土)
開演:12:30(開場 11:30)
演目
• 能「八島」
シテ:岩松由実/ツレ:立本夏山
• 狂言「飛越」
シテ:大蔵教義/アド:善竹大二郎
• 能「杜若」
シテ:安達裕香
仕舞
• 「竹生島」金春憲和
• 「小塩キリ」井上貴覚
• 「昭君」辻井八郎
• 「花月クセ」森瑞枝
• 「羽衣キリ」大澤久美子
• 「国栖」梅井みつ子
会場:矢来能楽堂
(東京都新宿区矢来町60/東京メトロ東西線「神楽坂」駅 徒歩2分)
料金:一般 6,000円/25歳以下 2,000円(全席自由)
主催:公益社団法人 金春円満井会
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